三重県伊賀市 耕房窯 製 擂鉢
擂鉢とだしで広がる 日々の献立
写真:新本 真太郎
文:いはら ともえ
高い機能性と使いやすさを追求した東屋の擂鉢は、様々な素材を滑らかに口当たり良く仕上げてくれるのが大きな魅力。胡麻をするのはもちろん、芋を潰してポテトサラダに、紅茶をすって粉類を混ぜてパウンドケーキづくりに、大人のおかずを潰して離乳食にと、使い方次第で料理の幅が広がります。しかも、そのまま器としても使える優れもの。小さめの擂鉢は小鉢として、大きめの擂鉢は盛皿として、食卓のアクセントとなってくれます。
今回は、茅乃舎・西宮ガーデンズ店で取り扱っている「東屋の擂鉢」を使ったおすすめレシピをサイズごとにご紹介します。
擂鉢8寸×鶏だし
擂鉢で作る ピリ辛炸醤(ジャージャー)麺

すりたての煎り胡麻と肉味噌、茹でた麺を擂鉢の中で混ぜ合わせてつくる炸醤(ジャージャー)麺。「鶏だし」のコクとうまみが加わった濃厚な味わいと、唐辛子の刺激が食欲をそそります。
材料(2人前)
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青梗菜 1株
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白ねぎ(白髪ねぎ) 適量
- にんにく【A】 1/2かけ
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生姜【A】 1/2かけ
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長ねぎ【A】 約10cm
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豆板醤【B】 大1
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甜麺醤【B】 大1
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豆豉醤【B】 大1
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豚ひき肉 200g
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鶏だし【C】 1袋 (袋を破って)
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水【C】 100ml
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酒【C】 大1/2
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砂糖【C】 大1
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醤油【C】 大1/2
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白胡麻 大2
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赤唐辛子(小口切り) 大1
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中華麺 2人分
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糸唐辛子 適宜
※青梗菜は根を切り落とし、熱湯でさっと茹でて半分に切っておきましょう。
※にんにく、生姜、長ねぎはみじん切りにしておきましょう。
※白胡麻はフライパンで煎っておきましょう。
作り方
- フライパンに油(分量外)を入れ弱火にかけ、油が温まったら【A】を入れてじっくり炒め、香りがたったら【B】を加え、さらに炒める。
- 豚ひき肉を入れ、中火で色が変わるまで炒めたら、【C】を加え、弱火で煮詰める。
- 擂鉢に、煎った白胡麻、赤唐辛子を入れしっかりとする。
- ②を加え、擂粉木で混ぜ合わせる。
- 麺を茹で、④の中に入れ、混ぜ合わせる。
- 青梗菜と白髪ねぎ、お好みで糸唐辛子を盛りつける。
擂鉢3寸×茅乃舎だし
緑茶香る自家製ふりかけ
煎った緑茶と胡麻が香ばしい、自家製ふりかけ。「茅乃舎だし」の奥深いうまみが加わって、ご飯がすすむ味わいです。
材料(作りやすい分量)
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乾燥わかめ【A】 小1
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黒胡麻【A】 小1
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白胡麻【A】 小1
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緑茶葉【A】 小1
- 茅乃舎だし 1袋(袋を破って)
作り方
- フライパンを中弱火で熱し、【A】を入れて煎る。
- 香りがしてきたら、擂鉢に移し、わかめや緑茶葉を砕くようにする。「茅乃舎だし」を入れ、擂粉木で細かくする。
擂鉢5寸×茅乃舎だし
茄子の白かけ
だしのうまみをたっぷりと含ませた茄子に、なめらかな豆腐ソースをかけていただきます。手軽ながらも料亭のような仕上がりは、おもてなしの席にもぴったりです。
材料(2人前)
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木綿豆腐 1/4丁(約75g)
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茄子 2本
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茅乃舎だし【A】 1袋 (袋を破って)
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水【A】 100ml
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醤油【A】 大1/2
- みりん【A】 大1/2
- 酒【A】 大1/2
- 生姜すりおろし【A】 1/2かけ分
- 白練り胡麻【B】 小1
- 砂糖【B】 小1
作り方
- 鍋に豆腐とかぶるくらいの水(分量外)を入れ、10分程茹でてザルにあげる。
- 茄子を縦半分に切り、長さ3cm、厚さ1cmに切る。
- 鍋に②、【A】を入れてさっと煮て、そのまま冷ます。
- 擂鉢に①を入れ、すり潰す。【B】を加え、茄子の煮汁でのばす。
- ③の水けを切り、器に盛りつけ、④をかける。
擂鉢6寸×野菜だし
きのこと長芋のキッシュ
すり潰した長芋でふわふわに仕上げたキッシュ。「野菜だし」のやさしいうまみに、チーズと生クリームのコクを加えました。
材料(直径15cm×高さ4~5cmの丸皿)
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長芋 100g(約5cm)
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卵 1個
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生クリーム 50ml
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ミックスチーズ 65g
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野菜だし 1袋(袋を破って)
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オリーブ油 適量
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玉ねぎ 1/2個
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きのこ(しめじ、舞茸など) 約1カップ分
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胡椒 少々
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醤油 少々
※玉ねぎはみじん切りにし、きのこは石づきを取り食べやすい大きさに割いておきましょう。
※オーブンは200℃に予熱しておきましょう。
作り方
- 長芋は皮をむき、擂鉢で滑らかになるまでする。卵を割り入れ、擂粉木ですりながら混ぜる。生クリーム、チーズを加えて混ぜ、野菜だしを入れる。
- フライパンでオリーブ油を熱し、玉ねぎときのこを炒め合わせる。胡椒、醤油を加え、あら熱が取れたら、①に入れる。
- 全体を混ぜて、バター(分量外)を塗った耐熱皿に流し入れて、200℃のオーブンで約20分焼く。
使い終わった擂鉢は・・・
お手入れ方法
- たわしで櫛目に添ってお手入れしてください。また、金属製のヘラなどをお使いになると櫛目を傷つける恐れがありますのでお控えください。
- 洗った後はよく乾かしてください。特に擂粉木は、濡れたまま放置しますとカビの原因となります。