JICON 磁今/有田焼 後編

わたしたちの好きなモノ

人が道具を作り、人と道具が毎日を作る。日常のいろんな場面で役立つことに加えて、そこにあるだけでも少しずつ、暮らしを築くさまざまな道具。それらを生み出す作り手が、日々、使っているモノとは? 今回は、佐賀県で磁器「JICON」を作る今村さん夫妻の、暮らしの一部となった道具の数々を紹介します。

イェンス・クイストゴー、デザインのバターケース
デンマークのデザイナー、イェンス・クイストゴーさんデザインのバターケースは、夫の肇さんが、10年以上前にネットショップで手に入れたアンティーク。「古い量産のものですが、釉薬が不安定で、そこが気に入りました」。バターケースとしてではなく、薬入れとして使っているそう。

エバーグリーンワークスのエプロン
福岡にあるショップ、スタンダードマニュアルで購入したエプロンは、「たまたま見つけて、即買い。仕事の時に使っています」。気に入ったポイントは? 「ポケットですね。大きなものが胸に1つ、両脇に小さなものが2つの、合計3つも。胸のポケットは、そんなに使わないですけどね」。5、6年使ってくたびれた黒色に代わって、先月、茶色を新調したばかり。

イームズのサイドシェルチェア
20年以上前、ニューヨークに留学した友人に、「買って、送って」とお願いして手に入れたイームズのサイドシェルチェア。今は脱衣所に置いて、家族みんなが歯を磨く時に使っているとか。「深く座れるので、一度座るとなかなか立ち上がれない。だから、時間をかけてしっかり歯磨きできます」。和室にも意外と合う、合皮貼りのブルーの座面。「かわいらしさも、ちょうどいいです」。

丹野雅景木工デザイン製作所の名刺入れ
2012年。東京で開催された、1回目の「ててて見本市」でデビューしたJICON。その時、向かいのブースに出展していたのが、木工作家の丹野雅景さん。JICONの器と交換したという名刺ケースは、肇さんが7年ほど使っているもの。「オーク材で、ようやく、ちょっとツヤが出てきました。閉める時の、パチンという音が気に入っています」。

掃印のステッキ型ほうき
JICONの店舗で使っているのが、手工業デザイナーの大治将典がデザインした、掃印のステッキ型ほうき。「掃除がすごく楽」と妻の麻希さん。「壁に引っ掛けてあるので手に取りやすく、すぐに使えるのが便利ですね。気になったら、すぐに掃くことができます」。これを使い始めたことで、「改めて、ほうきの良さがわかりました」。

桐でできた計量カップ
生活道具ブランド、「なにがし」の山崎義樹さんにもらったという桐の計量カップ。お祝いにいただいた、オススメの醤油や菓子と一緒に入っていたんだそう。「それまではプラスチックのものを使っていましたが、計量カップって、毎日使うじゃないですか。桐で手触りが良く、防臭防湿効果もあります」。米袋に入れっぱなしにして、ラフに使っているそう。

ブックマウンテンの木製トレー
佐賀県にある家具のショップ、ブックマウンテンに依頼して、店舗でお茶を出すために作ってもらったのが木製の特性トレー。JICONの器に入れた、「ほうじ茶と菓子、お手拭きをセットにして、使っています」。ウォールナット製でスタッキング可能。「店舗では、同じものを販売しています」。店舗1階の本棚やソファも、ブックマウンテンによるもの。

家族4人のマグカップ
右から、肇さんのJICON。麻希さんが使うのは、大分の作家、ヨシノヒトシさんのもの。長男は、JICONで作った鹿児島の「すすむや茶店」、次男は、北海道旭川にある高橋工芸の木でできたマグカップ。家族それぞれ、いろんなマグカップを愛用する今村さん一家。大人はコーヒー、子供はほうじ茶を飲むことが多いとか。

そんな数々の道具に囲まれて、暮らしを紡ぐ今村夫妻。前編ではJICONの器が世に送り出されるまでのプロセスや、今村さんのものづくりへの想いについてお話を伺っています。


本記事にてご紹介したJILCONの器の一部を、茅乃舎西宮ガーデンズ店にてお取り扱いしております。

また、今村さんが愛情込めてつくりあげたJICONの「飯碗」は、久原本家通販サイトでもご紹介しています。

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